1: ※会議の概要
2:
◯委員長 ただいまから、
決算等審査特別委員会を開会いたします。
それでは、これより質疑を行います。
まず、平成5年度仙台市
一般会計歳入歳出決算中歳出第4款衛生費についてであります。
通告がありますので、まず
日本社会党仙台市議会議員団から発言予定の方は、質疑席にお着き願います。
〔
橋本亮委員、質疑席に着席〕
3:
◯委員長 順次、発言を願います。
4:
◯橋本亮委員 最初に、
医療対策について基本的なことについてお伺いをしたいと思います。
一つは、本市における
医療施設はどうなっているのか、まずお聞かせをいただきたいと思います。
5:
◯衛生局次長 お答えいたします。
本市の
医療施設数でございますが、平成5年度末で病院が61カ所、ベッド数で1万2,277床。
一般診療所が708カ所、ベッド数で2,748床となっております。以上でございます。
6:
◯橋本亮委員 今、病院と診療所の数をお聞きしたのでございますが、この数字は
政令都市と比較をいたしましてどういう位置にあるのか、ひとつお伺いをいたします。
7:
◯衛生局次長 医療施設の全国的な水準でございますが、平成4年10月現在の人口10万人当たりの施設数で見ますと、仙台市の一般病院が6.1カ所、これは政令市中9位になっております。
一般診療所が71.1カ所で8位となっております。以上でございます。
8:
◯橋本亮委員 今お聞きいたしましたように、全国的に見ますと病院の数それから診療所の数、これは上位にあるとは言えないと思うのです。私は、市政のしおりを見させていただいているわけでございますけれども、これの
医療対策の文章の中に「質、量共に全国的にみて高い水準にあるが」と、こういう表現でこの文章は書かれているわけであります。そうしますと私は、高い水準にあるのであるから、
政令都市の中では二、三番目ぐらいにあるのかなと、こういう感じをして見ておったのでございますが、実際にお聞きをいたしますと、このように数字の数からいうと低いわけであります。
そういう点で、これから
高齢化社会に入ってまいりまして、ますます
医療需要、あるいは多様化というのが避けられない状況になっていくのでないだろうかというふうに私は思います。そういう点で、やはり人間の命というのは一番大事なものですから、私は衛生局の仕事は本当に大事な仕事だと、こういうふうに考えているわけでありますが、これに対処するために、将来どういうふうにしたらいいと局長は考えていらっしゃるのか、それをお聞きいたしたいと思います。
9:
◯衛生局長 ただいま御指摘がありましたように、近年の人口構造の高齢化、また少子化が進み、加えまして
国際化等の中で生活の態様も複雑さが増してございます。そして疾病構造の多様化、あるいは増大する
医療ニーズへの対応が重要な課題になってきているわけでございます。こうした中で、やはり市民が心身ともに健康な生活を送れるよう、健康の増進、疾病の予防・治療、そしてリハビリテーションと一貫した、いわゆる
包括医療の確立が一層必要となってまいると存じます。特に
医療施設におきましては、第一線の診療所と地域の中核病院との連携、さらには
高度専門医療施設の充実が求められ、あわせて生活者の視点から重要となってきております在宅ケアについてのさまざまな支援体制の強化が必要となっているものと存じます。
本市におきましても、こうした流れの中で、
高齢者医療の対策、
精神医療の対策、
救急医療の対策等の充実と、
在宅医療支援システムの強化等を重点に、この
地域医療に携わる
関係機関の協力、連携のもとに、この
仙台地域の
地域医療のなお一層の推進を目指す必要があると、このように考えているところでございます。
10:
◯橋本亮委員 今、仙台市に
地域医療対策協議会という協議会が設置をされているようでありますが、これは市と
関係機関との構成であります。この
医療対策協議会の構成、それから今まで計画の策定がされてきているわけでありますが、大まかにどういう内容のものが策定をされてきているのか、それをお聞きいたします。
11:
◯衛生局長 仙台市
地域医療対策協議会の構成でございますが、仙台市医師会、
仙台歯科医師会、仙台市薬剤師会、東北大学、
仙台圏病院連絡協議会、仙台市
医療センター、仙台市
救急医療事業団、そして仙台市で構成されております。これまで数々の調査、計画の立案等をしてまいりましたが、最近におきましては、宮城県
地域保健医療計画の仙台市地域計画の策定が大きいものかと存じます。また、
救急医療体制整備についての調査、そしてまた施行等の推進といったような点が重点かと思います。
12:
◯橋本亮委員 今、局長から
医療協議会の中身につきまして若干お話をいただいたのでございますが、その中で最も仙台市としてやらなければならないものは何かと、こういうふうに問われたならば、局長はどういうふうに答えられますか。
13:
◯衛生局長 やはり今、焦眉の急務としてあります
救急体制のさらなる確立ということについて、
地域医療対策協議会が推進の大きな役割を担っておりますので、十分な連携のもとにこの点に力を注いでいくべきであると考えております。
14:
◯橋本亮委員 今、局長の方から
救急体制の医療の確立と、こういう問題が言われたわけでありますが、ではこの
救急体制が今どういうふうになっているのか、ちょっと
消防局長の方にお聞きをしたいと思うのですが、よろしゅうございますか。
15:
◯委員長 関連ですね。
16:
◯橋本亮委員 救急患者が出た場合に、それを病院まで運ぶいわゆる搬送時間ですね、これは仙台市の場合に何分ぐらいになっていますか。
17:
◯消防局長 各地から病院収容までの時間でございますが、平成5年度は平均で30.4分となっております。
18:
◯橋本亮委員 30.4分かかっているわけでありますが、
政令都市の中で最も早いのは何分ぐらいですか。
19:
◯消防局長 平成5年度の状況ですと、京都市の16分というのが一番早いところでございます。
20:
◯橋本亮委員 最も早いのが京都市の16分と、こういうことでございますから、仙台市の場合は一番長くかかっていると、こういう状況にあるわけであります。つまり倍近く救急車が病院まで着くのに時間がかかっていると、こういうことでございますから、
救急体制の問題については、いろいろ消防局も
救急救命士等の制度を設けたり、またこの前は、新聞でちょっと拝見をいたしたのでございますが、南小泉の
救急救命士の方が車の中で病人を治されたと、これは非常に明るいニュースとして私はお聞きいたしたのでございますが、その努力は認めるわけでありますけれども、時間が30分もかかっているとこういうのでは、私はやはりうまくないのではないかと。そういうことだから、この協議会の中で救急問題について大きく取り上げて、そして少しでも早く人間の命を助けるために病院に運び込もうではないかと、こういう考え方になっているのではないだろうかと、私はそういうふうに考えるところでございます。
やはり、こういう状況ではうまくないわけでありますから、これを直すためにはどういうふうにしたらいいのかと、こういうことだと思うのでありますが、時間がかかるその原因は何か、それをお聞きしたいと思うのであります。
21:
◯衛生局長 救急車活用の場合といいますと、二次救急が中心になると思いますが、その所要時間のかかっているという要因には、一つは、仙台市の地域的な特性として非常に面積が広く、また山間部等も抱えておりまして、
医療機関までの時間がかかるという面が平均的にはあるかと存じます。さらに最も大事な点は、現場到着から
医療機関への照会とか、そういったことで
医療機関へ向かうまでの時間が、先ほどの30.4分のうちの約半分近くがそういった照会等に費やされていると理解しておりますが、そうしたこと、いわゆる
医療機関の
受け入れ態勢の問題があるかと存じます。それについては、やはり
医療機関の一層の連携のシステムの確立が必要であろうと、このように考えているところでございます。
22:
◯橋本亮委員 今、局長の方からお答えをいただいたわけでありますが、私はやはり
受け入れ態勢の病院の数をもっとふやさなければならないと、仙台市の場合は
医療施設が少ない、
受け入れ態勢が悪いというのはそういうところから来ているのではないだろうかと。仙台の市立第二病院というような話もちらほら聞くわけでありますが、こういう問題を根本的に解決しなければ、なかなか
救急医療体制の確立というのはできてこないのではないだろうかというふうに思うのです。これは、先ほど申しましたように人間の命にかかわる問題でありますから、最も基本的な問題であります。この点について市長はどのようにお考えになっていらっしゃるのか、市長の御見解をお伺いしたいと思います。
23: ◯市長
救急医療の問題に限定するとすれば、やはり現状は地域的な特性から来る不可抗力的な要素もございますけれども、しかし
地域医療対策協議会等の知恵を集めて、できる限り生命の救急といいますか、救命に対して一層努力をして、安心できるまちをつくっていきたいというふうに考えます。以上でございます。
24:
◯橋本亮委員 これからの努力をお願い申し上げたいと思います。
では、続きまして
成人保健費の問題につきましてお聞きをしたいと思うわけであります。
健康診査の問題であります。平成5年度について6診査実施されているわけでありますが、これは毎年やっているわけでありますが、6診査の受診率はどういうふうになっているのか、お聞きしたいと思います。
25:
◯高齢保健課長 お答えします。
平成5年度の受診率でございますが、
基本健康診査については35.8%、
胃がん検診16.9%、
子宮がん検診32.2%、
肺がん検診22.6%、
乳がん検診14.3%、
大腸がん検診10.0%となってございます。
26:
◯橋本亮委員 今お聞きをしたわけでありますが、
基本健康診査が35%、
胃がん検診が16.9%、
子宮がん検診が32.2%、
肺がん検診が22.6、
乳がん検診が14.3、大腸がんが10%、こういうふうな数字になっているわけでありますが、私は全体的にこの数字は低いというふうに思うわけです。特に最も大事な、みんな大事でありますけれども、特に大事な
胃がん検診、これが16.9%、こういうようになっているわけでございます。ですから、私は健康に関する市民の意識が、まだやはり十分ではないのではないだろうかというふうに考えるわけであります。
きのうの夕刊に、私もびっくりしたんでございますが、河北新聞の夕刊でございますけれども、
宮城胃がん集団検診という記事が載っていたわけでございますが、これを見ますと、これは
対がん協会でやったわけでありますが、60歳以上、仙台市の場合には40歳以上でありますから、これは60歳以上ということでやっているのですが、これを見ますと従来からの
地域検診組が43.1%、それから退職をされた人26.9%、4人に1人という低率であると、こういうふうに言っているわけであります。ところが仙台市の場合は16.9%でありますから、これに比較するとまだまだ低いということになるわけであります。これは宮城県全体の
対がん協会で調査した中身ではないだろうかというふうに思うのです。
そういう点で、男性の
胃がん発見率は60歳代からぐんと高くなる。これは我々が承知しているとおりであります。平成4年度の60歳代の発見率は0.5%、1,000人が検診を受けると5人が見つかると、これが
対がん協会で発表してる数字であります。50歳代よりも2倍になっているんです。こういうふうに年をとるとだんだんふえてくるというのは当然だろうと思うのでありますが、こういう数字が出ているのですから、私は仙台の
胃がん検診の16.7%という数字は、本当にそのとおりの数字なのか、
対がん協会で発表している数字と大分違うので、どうなのかという感じがするわけでありますが、この辺はどうでしょうか。
27:
◯衛生局長 報道されました
対がん協会でのデータにつきましては、恐らく仙台市を含む県下のデータではないかと思います。仙台市における検診の状況は16.9%ということでかなり下回ってはおりますが、地域的な特性等があるものと理解しております。
28:
◯橋本亮委員 大変大きなお金をかけてこの診査をしているわけでありますから、毎年やっているわけですね。したがって、私は受診率を上げて市民の皆さん方が一日でも長く生命が保たれるような、そういう診査の方法でなければいけないと思うわけであります。健康に関心を持つ市民をふやすために、
健康診査をもっと受ける体制を確立するために、どういうふうな方法があるのか、局長の御意見をお伺いします。
29:
◯衛生局長 初めに、確かに受診率は、どちらかというと低いということはございます。特に、これからの
高齢者保健福祉計画の目標値を達成するためにも、さらなる努力が必要であるというふうに考えておりますが、対応ということになりますと、やはりその原因というものを考えてみる必要があるということで、私どももいろいろと分析をしておりますが、やはり健康問題への関心、これは大分高まってきていると、しかし実際、それが受診に結びつくその動機づけ、例えば受診しやすい条件をつくるといったような動機づけに問題があるんではないかということがございます。
それから、もう一つ大事なことは、データ上の問題でございますが、昨今は職場健診が非常に充実してきてございます。また、人間ドックが普及してくる、それからちょっとしたことでも
医療機関にかかるといったようなことで、こちらで対象者と一応つかんでいる方々でも、自発的にそういう検診を受けられている方も相当いるんではないかということが考えられるわけでございまして、見かけ上の対象者が多くなっていると、この辺も問題かなと、このように考えているわけでございます。
したがいまして、これらに対しまして今後の対策としましては、受検しやすい状況をつくるということで、各種検診をセットで実施すること、あるいは早朝とか夜間の検診、検診の種類によりましてはそういった便宜を図ると。それから、周知の方法といたしましても、市政だより、ポスター、チラシ、広報車等によるPRの強化を図るといったようなことと同時に、先ほど申しました検診の対象者を正確に把握するための実態調査についても検討してまいりたいと考えているところでございます。
30:
◯橋本亮委員 河北新聞の夕刊を見ますと、「退職後受診遠のく」ということで、職をやめられた方が職場健診等ないものでございますから、結局自由意思ということになるわけです。そういうことで受けないと、3年間1回も受けないという方も大分いるんですね、これを見ますと。そういうことで、その辺も重点に置かれまして、局長の方で配慮しながら、受診率を上げるために努力をしていただきたいというふうに思うわけであります。
次に移ります。
老人保健の施設の問題であります。
老人保健施設の増設に大分努力をしていただいているわけでありますが、現在の
老人保健施設ですね、5年度で
仙台ロイヤルケアセンターが建設をされたわけでありますが、現在市内の
老人保健施設の状況と、
入所定員、入所率、これはどういうふうになっているのか、お尋ねをいたします。
31:
◯高齢保健課長 お答えします。
現在、市内の
老人保健施設は3施設ございまして、
入所定員は全体で308人となってございます。これは各
老人保健施設別に見ますと、
茂庭台豊齢ホームは定員108人に対して98人入所しておりまして、90.7%の入所率、これは昨年の後半のデータでございまして、それぞれの施設が通常の運営状態に入ったという時点での数字でございます。ソアーズは定員100人に対して93人、93.0%、
仙台ロイヤルケアセンターが定員100人に対して94人、94.0%となってございます。以上です。
32:
◯橋本亮委員 わかりました。現在、既に高い入所率になっているようであります。今後ますます
高齢化社会の進行によって
老人保健施設への入所者がふえることは確実であります。入りたくとも入れなくて困っている人が、私は大分いるのではないだろうかというふうに心配するわけでありますけれども、本市における
老人保健施設の今後の
整備計画を含めて御所見をお伺いいたします。
33:
◯衛生局長 今後の
老人保健施設の整備でございますが、今年度既に2施設の建設が進められており、また
茂庭台豊齢ホームには
痴呆専門棟の増設も進んでいるところでございます。これから平成12年度の
高齢者保健福祉計画の最終年には13施設、1,350床となっておりまして、この計画に沿って現在順調に進んで推移しているところではございますが、なお目標達成に向けて努力をしてまいりたいと存じます。
34:
◯橋本亮委員 次に、
訪問看護ステーションの問題についてお伺いをいたしたいと思います。
訪問看護サービスを提供するシステムとして、この
訪問看護ステーションの制度がつくられたわけであります。そして、
在宅医療の推進が図られているわけでございます。現在の
ステーションの
整備状況、実績はどうなっているのか、また今後の
整備計画がございますならばお伺いいたします。
35:
◯衛生局長 これまでの
ステーションにつきましては、4カ所の
ステーションが整備されてございます。
若林訪問看護ステーション、それから
KKR宮城野、高砂、
仙台ロイヤルケアセンターと4カ所でございます。
これまでの実績と申しますと、1カ月単位の利用状況といいますか、活動状況という観点から見ますと、
若林看護ステーションで平成6年8月の訪問件数、延べ件数で一月に607件出ております。
KKR宮城野が150、高砂が268という状況でございまして、
仙台ロイヤルケアセンターの
訪問看護ステーションは9月22日からの業務開始となっておりまして、まだ実績が出ておりません。こういう
整備状況でございますが、今後の
整備計画といたしましては、原則として各区に1カ所の拠点となる
訪問看護ステーションを整備するのを中心にいたしまして、
高齢者保健福祉計画の目標年次、平成12年までに15カ所を目標として進めているところでございます。
36:
◯橋本亮委員 それでは、次に環境問題につきましてお伺いをいたしたいと思います。
ごみの
減量資源化の推進について9,236万1,000円が使われているわけでありますが、この内容はどうでしょうか、お伺いいたします。
37:
◯環境局長 ごみ減量資源化推進費の決算でございますが、内訳につきましては
集団資源回収実施団体奨励金、これが7,031万円でおおよそ77%を占めておりまして、その他
ごみ減量啓発チラシに780万4,000円、それから
コンポスト購入補助金395万2,000円、あるいは
アメニティーせんだい開催費として200万円、それから
クリーン仙台推進員謝礼等に117万6,000円と使っておりまして、
ごみ減量と資源化に努めたところでございます。
38:
◯橋本亮委員 その中で
クリーン仙台推進員の
モデル事業というのがあるわけでありますが、これもちょっと内容を教えていただきたいと思います。
39:
◯環境局長 クリーン仙台推進員の
モデル事業でございますが、この事業は地域における
ごみ減量の推進、あるいは環境美化の促進等に主体的に取り組むリーダーの育成を目標といたしましてやる事業でございます。
40:
◯橋本亮委員 現在何人ぐらいいらっしゃるわけですか。
41:
◯環境局長 これは各区ごとにございまして、青葉区が8地区24名、宮城野区が6地区で18名、若林区が6地区で17名、太白区が7地区で21名、泉区が6地区で18名、合計33地区で98名に委嘱しております。
42:
◯橋本亮委員 次に移らせていただきます。
騒音、
振動防止対策167万3,000円、これを使われているわけでありますが、具体的にどのような対応をしてまいられたのか、まずお伺いをいたします。
43:
◯環境局長 騒音、
振動防止対策の事業の内容でございますが、これは主に
自動車交通あるいは新幹線、航空機等から発生いたします騒音、振動の監視測定及び
一般環境騒音の測定を計画的に行うものでございます。また、工場あるいは
事業場並びに建設作業に伴い発生いたします騒音、振動の規制の指導、これを随時行っているほか、カラオケとか拡声機等の近隣騒音に対する啓発指導、これを行うことによりまして
生活環境の保全に努めております。
44:
◯橋本亮委員 平成5年度に環境局の方に来ました苦情の件数、これは何ぼぐらいあるんですか。
45:
◯環境局長 平成5年度の騒音、振動にかかわります苦情件数でございますが、これは総数237件でございまして、その内訳につきましては、ペットの鳴き声などの家庭生活に関するものが98件、
建築土木工事に関するものが34件、
カラオケ等深夜営業に関するものが29件、その他
自動車交通等に関するものが19件等となってございます。
46:
◯橋本亮委員 そのうちの
建設土木関係、これは
道路等工事のために振動が激しくて困ると、こういうようなことだと思うのでありますが、これは調査した後の関係局との連携はどういうふうになっているものですか。
47:
◯環境局長 環境局に寄せられました
自動車交通に関する苦情でございますが、仙台市が管理しております道路に関するものが、市道で6件、県道2件の計8件でございます。これらにつきましては、騒音、振動等の測定を含む調査を環境局で実施いたしまして、その調査結果に基づきまして、市道につきましては騒音1件、振動4件の計5件、また県道につきましては騒音1件でございますが、所要の対策を
道路管理者の方にお願いしております。以上でございます。
48:
◯橋本亮委員 道路管理者の方にお伺いをしたいわけでありますが、今、
環境局長からお聞きしますと、
道路管理者の方と連携をとられていると、こういうことでありますが、その対策はどういうふうにしていらっしゃるのか。また、
道路管理者の方に直接苦情が行っているものもなきにしもあらずだと思うのでありますが、そういう件数もあるんでございますか。
49:
◯道路建設課長 道路管理者の方に直接寄せられました苦情についてでございますが、平成5年度につきましては、騒音に関しての苦情はございませんが、穴ぼこ、段差による振動については約40件ぐらいがございます。それから、
環境局等からの通報等によります対応、あるいは先ほど申し上げました40件等についての対応でございますけれども、まず
振動対策でございますが、平成5年度に寄せられたもののうち、大部分は舗装の損傷、磨耗、あるいは先ほど申し上げました段差といったものが原因でございますので、路面の
オーバーレイ等により補修を行っているところでございます。さらに騒音につきましては、
県道仙台松島線におきまして1件ございますけれども、これにつきましては、当面路面の舗装を行いまして、その後必要があれば防音壁等を含む工法を検討してまいりたいというふうに考えております。
50:
◯橋本亮委員 騒音防止対策というのは非常に大事なものでございまして、特に道路の近辺にある人家にとっては非常に苦痛に感じられる問題でございます。これは苦情が来たならば速やかにこれをなくすような、そういう対策を講ずるべきではないだろうかというふうに思いますので、よろしくお願いを申し上げたいというふうに考える次第であります。
最後に、
産業廃棄物についてお伺いをいたします。
産業廃棄物処理の指導について、どのように取り組んでおられるのか、お伺いいたします。
51:
◯環境局長 産業廃棄物の処理に関します指導につきましては、各種許可申請や届け出時のほか、立入検査あるいは講習会によりまして指導等を行うともに、パンフレット等を作成いたしまして広報を行っております。また、
産業廃棄物処理業の許可業者に対しましては、立入検査を行いまして、マニフェストの適正な使用、施設の維持管理基準の遵守等について指導を行っております。また、
産業廃棄物処理施設、排出事業者の事業所等を対象に毎年度計画的に立入検査を実施しており、平成5年度は63回実施しております。
52:
◯橋本亮委員 有害な廃棄物を排出するおそれのある事業所等については、重点的に立入検査を行っているようでありますが、この点についてはどのような指導をされているのか、お聞きをいたします。
53:
◯環境局長 特に有害
産業廃棄物の排出事業者に対しましては、廃棄物処理法の改正についての周知を初め、各種報告書の提出や立入検査等による指導を行っております。平成5年度にはクリーニング業、印刷業、精密部品製造業等の特別管理
産業廃棄物を排出する業種を重点的に対象として立入検査を行っております。
立入検査では、その処理状況、管理体制、処理基準、委託基準等について調査、指導を行っておりますが、有害物質排出事業所については、おおむね適正に処理されております。
54:
◯橋本亮委員 最後に、延寿埋立処分場運営管理の問題についてお伺いをいたします。
埋立処分地は、今仙台市には2カ所あるわけであります。石積処分場と延寿処分場だと思うのでありますが、埋め立て可能な年数はどうなっているのか、まずお伺いします。
55:
◯環境局長 埋立処分場の埋め立て可能年数でございますけれども、石積埋立処分場につきましては、昭和61年度から埋め立てを始めていたわけでございますが、建設当初の計画では平成22年度までの埋め立てを予定しております。それから、延寿埋立処分場につきましては、昭和57年から平成6年度までの埋め立てを予定しておりましたが、平成4年度から実施いたしました拡張工事によりまして、今後約4年間、埋め立て延長が見込まれております。
56:
◯委員長 次に、公明党から発言予定の方は、質疑席にお着き願います。
〔登坂しのぶ委員、質疑席に着席〕
57:
◯委員長 順次、発言を願います。
58: ◯登坂しのぶ委員 それでは、衛生費決算に関しましてお伺いいたしますけれども、衛生局の所掌というのは、いわば人間の生と死を所管とする人生最大の課題を抱える、そいういうところでございまして、局長初め職員一丸となって御努力されていることに対しましては、十分理解しております。その上に立って御質問させていただきます。
決算認定に当たりまして、特に私、ちょうど葛岡墓園の正面、公園の階段を上りまして高架水槽の塔の頂上まで見てまいりました。葛岡は本来、亡くなった方が安らかに眠る安住の場所だと、ゆえに手入れは十分に行き届いているんだと、こういう認識のもとに行ってまいりました。すがすがしくて、さすが仙台の墓園、葛岡はすばらしいところだと、将来この地に来て眠りたいなと、こういう心境になることができるかと思って参りましたけれども、率直なところ、局長も御案内のとおりだと思いますけれども、まず頂上の高架水槽の塔は落書きに乱れ切ってしまっておりますし、また行く先々の歩道には草がところどころ生えている、そしてまた歩道も傷んでいる、また雑草処理に関しましても一部残っている状態で、まさに見苦しい状態があったわけでございます。
このことを含めまして、私はこういう墓参に来られた遺族や市民の方々の心情を思うときに、これではいけないなと、墓園というのはどうあるべきなのかということを考えたときに、これは非常に問題だろうと思います。そこで、第1点です。平成5年度葛岡墓園の運営管理はどうなっているのでしょうか、その内容もあわせてお伺いいたします。
59:
◯衛生局長 葛岡墓園の管理運営につきましては、仙台市公園緑地協会に業務委託をいたしておりまして、この契約に、委託事項といたしまして墓園の埋葬、改葬等に伴う管理業務とあわせまして、清掃とか樹木の管理といった墓園の維持業務を行っているところでございます。
平成5年度におきましては、墓園の運営経費といたしまして7,400万円ほどの運営経費を投入しているところでございます。
60: ◯登坂しのぶ委員 私、当局から資料をいただきまして、今、局長がおっしゃいますように、葛岡墓園の墓園の部分の関して仙台市の財団法人でございます公園緑地協会と委託契約を結んでいると、こういうお話でございますので、委託契約ということでございますけれども、具体的に委託契約の内容、例えば先ほどお話がございましたけれども、除草がどこまで入っているとか、あるいは樹木の剪定はどうなっているとか、あるいは高架水槽の塔の落書き等についてはどうなっているとか、そういう点についてはどういうような処理をなされてこられたのか、また委託契約の中ではどういう管理方法をとられてこられたのか、そのことをまずお聞きいたします。その次は、管理契約が履行されているかどうかの確認はどのようになされているのか、いわゆるチェック体制です。これは毎月1回ペーパーでチェックしているようでありますけれども、具体的にどうなされているのか、そのチェックの内容はどうなのかということが第2点目。第3点目、委託料の支払いはどうなされているのか、この3点をまずお聞きいたします。
61: ◯保健部長 委託内容でございますけれども、墓地の埋葬等に関する法律に基づく事務、それから埋葬、改葬の受け付けと現認、墓石の建立と撤去の受け付けと審査、供物の回収、処理、園内の清掃及び除草、樹木の剪定、施肥などの維持管理をお願いしているところでございます。それから、除草の内容でございますけれども、市民墓地の墓地内につきましては年3回、お盆、彼岸に除草を行っております。対象面積は13万7,253平米でございます。それから、協会が直傭でやっている4名の人夫で、その他ののり面や道路等の除草に対して常時除草を行っているところでございます。
62:
◯委員長 答弁漏れないように。委託料の払いはどうなっているか、3番目のやつ。
63:
◯衛生局長 失礼しました。その前に委託の履行のチェック状況でございますが、履行確認につきましては、毎月5日までに前月分の業務報告を提出してもらいまして確認をすると。また常時連絡を密にして監督指導を行っているところでございます。月例の報告の内容といたしましては、墓園管理業務報告、それから埋葬の状況報告ということで提出をしていただいてございます。
また、支払いにつきましては、4月と10月の年2回、概算払いで支払いをいたしまして、年度終了後、業務実施報告書及び精算書を提出していただきまして、精査の上、残額については戻入をしていただいているところでございます。
64: ◯登坂しのぶ委員 委託契約の第5条にこうあるんです。乙、いわゆるこれは財団法人仙台公園緑地協会になるわけでございますけれども、委託期間満了後50日以内に委託業務の実施報告書を甲に提出、いわゆる仙台市に提出し承認を受けなければならない。ということは、委託契約というのは4月1日から3月31日ですね、その期間50日以内ということは5月20日までに委託業務の実施報告書を提出すると。しかし、その前に市としては概算払いをしているんですよ、4月15日までにしているわけですけれども、この精査はどこでなさり、どう払うんですか。たしか精査をした後で払うならわかるけれども、既に業務委託報告書が出る前に概算払いをしているということでございますので、この辺の関係はどうなるんでしょうか。
65:
◯衛生局長 これは同じく契約書の第4条に前期、後期に分けて概算払いにより支払いをすると。前期は4月15日、後期は10月15日ということで契約されておりまして、それに基づいて概算払いをしていると。したがいまして、先ほど申し上げましたように、期間満了後に精算をしていただいているということでございます。
66: ◯登坂しのぶ委員 それは重々わかっておりまして今お尋ねしているわけでございますけれども、私が問題にしたいのは、やはり委託契約といえども、払いは全部市民の大事な税金でございます。そこで厳密な意味で、これは一昨日も我が党の岩崎議員が相対的に委託契約についての質問をされまして、その当初の回答を私は了といたします。しかしながら、具体的な問題として、こういう現場の作業が入った場合にはどういうチェックをしているのか、現実に私は見てきたけれども、給水塔はもう落書きだらけ、あっちこっち雑草が生え茂っている。これで果たして仕事をやったと言えるのかどうか、そのチェック体制はどうなっているのかとお聞きしたんですけれども、先ほど局長は1カ月ごとに書類を出してもらっていると。それだけでチェックができるのかどうか。お金を払っているんですよ、前もって。ですから、私はこういう方法でいいのかどうかということをまずお尋ねしたい点が一つと、それからもう1点は、私は委託料の支払いというのは、厳密な意味では委託された業務がきちんと履行されたか否かを確認された上で支払いがなされるのが当然と考えますが、こういう考えについてはどうなのか、2点についてまずお答え願いたいと思います。
67:
◯衛生局長 まず、実際のチェック体制は十分かというようなことかと存じますが、確かに月ごとの実績報告書、それに基づくチェックということと、それだけではございませんで、やはり御指摘にありましたような清掃等々につきましても、常時現場での確認等に努めているところでございます。先ほどお話の給水塔の例が出されておりますが、これはいわゆるスプレーでのいたずら書きということで、これには非常に私どもも苦労しているところでございまして、何度か補修をしておりますが、イタチごっこというような点もございます。しかし、これはまたやはり努力をして、墓園にふさわしい環境づくりに今後とも努めていかなければいけないことだと感じているところでございます。
それから、概算払いの件につきましては、実績を精査の上、支払うべきではないかというお話でございますが、いろいろ人件費等の面もございまして、適時に支払いを必要とするというようなものもございますので、制度的に認められている概算払いの制度の活用というのは、私どもは適切なものと考えているところでございます。
68: ◯登坂しのぶ委員 では、この件に関してもう1点だけでございますけれども、私は、今のような状態であるならば、当然払って構わないと思いますけれども、ただ問題は、そういう工事が伴うものに関しましては、市長部局でもやっているような、建設局等でやっているような、検査の直接発注工事に準ずるようなチェック体制を今後していく必要があるんじゃないかと、私はそう思っています。そういう厳しい目で対応していかないと、あっちこっちに雑草が残っていたり、ほとんどしていない場合もあると思うんです。そういうことがないように、やはり市民墓園のあり方ということも含めて、この件に関して局長の見解を求めたいと思います。
69:
◯衛生局長 チェック体制というのは非常に大事な点でございますので、今後とも十分にチェックをできるよう体制の検討をし、実施に移してまいりたいと思います。
70: ◯登坂しのぶ委員 続いて、平成5年度の取り組み姿勢になると思いますけれども、総合病院の泉区誘致ということがございます。私は3年有余前に、合併建設計画を何としても我々が見守っていきますと、同僚議員ともどもそう公約をいたしまして当選させていただきましたので、その関係もございましてこの決算に当たりましてお伺いさせていただきます。
仙台・泉の合併建設計画というのは、御案内のとおり昭和63年から平成4年度までの5カ年でございました。ちょうど平成5年度はその終わった翌年になるわけでございますけれども、合併条件でもあります、泉区内に総合病院もしくは高度化専門病院を誘致するという1項目がございます。確かに平成2年3月に作成されました仙台市総合計画2000、泉区発展ビジョンの中にも大きく位置づけられておりますことは承知しておりますが、旧泉市民にとりまして、先ほどお話にございましたように、生命に直接関わりのある総合病院や高度化専門病院の誘致を合併条件の一つとして図りますと明言されていることに対しまして、これはあくまでも自治体間の最重要な約束ごとでもあるわけでございます。そこで平成5年度合併の計画が終わった5年度ですね。この問題についてどう総括されたのか、まずお伺いいたします。
71:
◯衛生局長 御指摘の合併建設計画に盛り込まれておりました総合病院、高度化専門病院の誘致につきましては、実現が図られなかったところでございますが、この合併建設計画は終了したものの、本件につきましては、引き続き重要な取り組むべき課題と受けとめているところでございます。
72: ◯登坂しのぶ委員 今、局長は大変名答弁されましたけれども、重要な課題と受けとめております、これだけで済むんだったら私ども何も苦労しないわけでありまして、やはり泉区の方はこういう心境だと思うんですよ。例えば青葉区に総合病院5カ所あります。人口17万4,832名。宮城野区2カ所、17万。それから太白区1カ所、20万。若林区12万6,000名で2カ所総合病院があります。泉区は17万4,000名あって総合病院ゼロなんですよ。これはあくまでも当時の市民にしてみたら、総合病院が泉区内に、誘致を図ります、これは努めますとか検討しますではないんですよ、図りますですからね。このためにどれだけ喜び勇んで、じゃ合併しようとこうなったかわかりません。そうなんであります。私もその1人でありますから。そういう意味におきまして、その辺の意義を含めてもう一度局長の努力姿勢というものを承りたいと、このように思います。
73:
◯衛生局長 これまで総合病院の誘致につきましては、残念ながら具体的な誘致対象になる病院等との接触を図るというような状況には至らなかったわけでございますが、これまでも県を初め
関係機関に
医療機関の動向等についての情報収集に努める等、努力はしてきたところでございます。
御指摘のように泉区におきましては、総合病院は残念ながらないわけでございますが、医療状況といたしましては 近年各種の専門病院の立地等もございまして、実質的な整備が進んできているものと見ておりますが、今後とも誘致実現に向けて機会あるごとに努力をしてまいりたいと存じます。
74: ◯登坂しのぶ委員 局長の前向きな答弁を承りましたので期待をしておりますけれども、たまたまここに我が藤井仙台市長は泉区の松陵に住んでいらっしゃいます。まさにすばらしい地でございまして、やはりこの辺のところは、事情は重々市長自身は御賢察されていると思いますけれども、総合病院の誘致促進ということは、先ほど来本委員会におきましても、仙台の第二病院であるとか、専門的な精神科的な病院も含んだ病院のことであるとか、いろんな要素を踏まえながら、いろんなことが委員会で話題になっておりますけれども、市長は、泉区内における総合病院、あるいはそういう病院の誘致につきまして、あるいは建設につきまして、どういう所見を持って、また臨まれるのか、市長の御決意を承りたいと思います。
75: ◯市長 病院の所在については、基本的にはそれぞれの区の中で、医療の需要と供給が区の中ですべて完結するという性質のものではないにしても、しかし身近に総合病院があるかないかということが、住民の精神的な安定感と申しましょうか、安心感にかなりの影響力を持つものであろうというふうに思います。そういう意味からすると、それぞれの最寄りの場所に総合病院が所在するということは、住民にとって大変重要なことであろうというふうに思います。
泉区の総合病院の欠落状況につきましては、私も十分に承知をしておりますし、また民間、公立を問わずに総合病院の立地についての情報収集にこれまでも努めてきたわけでございますけれども、残念ながら今までのところ、その動向にはなっておりませんでした。今後とも積極的に総合病院を泉区に誘致できるような情報収集、そしてまた誘致のための働きかけもいたしてまいりたいというふうに考えているところでございます。以上です。
76: ◯登坂しのぶ委員 ただいま市長の非常に前向きなお答えをいただきまして、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
77:
◯委員長 次に、日本共産党仙台市会議員団から発言予定の方は、質疑席にお着き願います。
〔青野登喜子委員、質疑席に着席〕
78:
◯委員長 順次、発言を願います。
79: ◯青野登喜子委員 私は、市の休日、夜間の一次
救急医療体制がどうなっているかという点について、まず最初に体制上どうなっているのかという点をお伺いいたします。
80:
◯衛生局長 一次救急の体制につきましては、基本的に各区ごとに急病診療所があるというような体制が一つございます。これは仙台市で設置し、委託をしている石名坂診療所、それから青葉休日診療所がございますが、このほかに地域の
医療機関によります区ごとの休日診療所がございます。また、いわゆる在宅当番医制ということで小児部門あるいは内科部門ごと、その他整形外科等々のグループごとに在宅当番医制が医師会を中心にネットワーク化されておりまして、そうした中で一次救急がとり行われているという体制にございます。
81: ◯青野登喜子委員 そういう中で唯一夜間診療を行っているのが石名坂の急病診療所だと思いますが、その石名坂急病診療所における患者の推移をお伺いいたします。
82: ◯衛生局管理課長 それではお答えいたします。
石名坂急病診療所の年間の患者数の推移でございますが、元年度は2万2,930名、2年度は2万987名、3年度は2万4,810名、4年度は2万8,886名、5年度は2万6,270名になってございます。以上でございます。
83: ◯青野登喜子委員 患者数が年々増加の一途をたどっているというふうに思います。それに対応するには、当診療所の施設は駐車スペースも含めてかなり手狭になっていると聞いておりますけれども、新たにもう一つ、こうした
救急医療の受け皿としての施設をつくる時期に来ているのではないかと思いますけれども、いかがでしょうか。
84:
◯衛生局長 ただいま施設の狭隘化が進んでいるのではないかということでございまして、確かに現在の石名坂急病診療所が施設的に十分なものではないという認識は持っているわけでございます。この点につきましては、一次救急の施設整備等も含めた将来構想というものを検討する中で、現在の施設をどうするかということも重要な課題として取り上げていかなければならないと、こう受けとめているわけでございます。
また、夜間救急に焦点を当てまして、またそういう機能を持った別な施設を増設する考えはないかというような趣旨に受けとめましたが、現在はこういう夜間につきましては、一次救急としては石名坂の一層の充実の方策を探るということで進めてまいりたいと考えているところでございます。
85: ◯青野登喜子委員 石名坂をさらに充実させていきたいということですが、そういうことであれば、老朽化した石名坂も改築が必要になっているのではないかと思います。そういう点で新たに将来構想の中で考えられていくこととあわせて、老朽化した石名坂の改築も考える必要があると思いますので、その点についてお伺いしておきます。
86:
◯衛生局長 先ほど御答弁申し上げましたように、今、将来構想の中の重要な課題の一つとして、そういった石名坂の施設の改善といったことに取り組もうということでございまして、現在直ちに改築といったようなところの計画を目指しているところではございません。
87: ◯青野登喜子委員 ぜひ市民の要望にこたえて、アメニティーも含めた形で、こうした石名坂の老朽化も改善を図っていただきたいということを一つ要望しておきたいと思います。
二つ目には、成人
健康診査費についてですけれども、平成5年度の不用額の内容はどんなものであったのか、お尋ねいたします。
88:
◯高齢保健課長 お答えします。
成人
健康診査費の不用額の内訳でございますが、
基本健康診査969万9,000円、
胃がん検診910万8,000円、
子宮がん検診122万6,000円、
肺がん検診419万9,000円、その他173万7,000円となってございます。
89: ◯青野登喜子委員 成人基本健診の受診率について、各保健所ごとにどうであったのか、平成4年と比較としてお尋ねいたします。
90:
◯高齢保健課長 基本健康診査の各保健所ごとの比較でございますが、まず平成4年度は、青葉保健所29.7%、宮城野保健所29.8%、若林保健所32.8%、太白35.0%、泉45.5%。それから、平成5年度青葉保健所30.7%、宮城野保健所31.4%、若林33.0%、太白保健所35.8%、泉保健所44.8%となってございます。
91: ◯青野登喜子委員 各保健所ということでお示しいただきましたが、各保健所の支所等でも同じように受診がされておりますので、その支所の状況はどうであったのか。
92:
◯高齢保健課長 平成4年度は、宮城支所が49.6%、秋保支所が92.6%。平成5年度は、宮城支所48.0%、秋保支所が66.8%となってございます。
93: ◯青野登喜子委員 特に秋保地区は受診率を著しく低下させたわけですけれども、その要因はどこにあったのか、お尋ねいたします。
94:
◯衛生局長 秋保地区における受診率の低下の要因でございますが、一つ考えられますことは受診料の自己負担、従前この秋保地区は、合併前からの経緯がございまして自己負担が無料であったわけでございますが、平成5年度より有料化をいたしまして、他地区との均衡を図ったところでございます。そういった負担の面が一つは影響を及ぼしたのではないかとも考えられるところでございますが、またそのほかの低下の原因としまして、従来申し込みの取りまとめに当たりまして、自発的な申し込みがあった方に受診券を送付するということのほかに、申し込みのなかった方にも念のために受診券を送付するというような、とりわけ親切なといいますか、そういう手続をとっていたところでございます。そうしたことの若干改善を行ったということで、申込者に受診券を正確に届けるということにとどめたというようなことで、これらが相重なって幾らかこういう低下の要因につながったのではないかというふうに分析をいたしております。
95: ◯青野登喜子委員 要因に二つ挙げられましたけれども、その一つは、これまでの受診方式を任意のものに変えたということが理由のように挙げられておりました。従来の平成4年までの秋保の方式は、住民と密着した運営がなされてきたと思います。受診率を92%にまで高めてきたと、その裏には大変な努力が認められると思います。そして、そういうやり方というのは、
医療施設が極端に少ない地区での住民の健康管理の方法であったというふうに私は理解しております。それなのになぜ、こうした住民と密着した運営を変更までして変えたのか、平成4年までの努力と比べて平成5年度はどのような努力がされたのか、その点についてお伺いします。
96:
◯衛生局長 受診申し込みをしていない方にも受診券を配布するということで、職場での
健康診査との重複とか、あるいは再三にわたっての受診勧奨に対しまして、住民の方からいろんなやり方に対する御意見が寄せられたりしておりました。このようなことへの対応として、他地区と同様の実質的な申し込み方式というものに切りかえたところでございます。そういう変更等もございましたので、平成5年度につきましては、受診率を維持するということで、健診の内容の周知を図るということで、受診申し込みを受け付けた後に再度各世帯に対しまして受診の勧奨のお知らせをいたしておりますし、申し込みをされなかった方の拾い上げといいますか、そうしたことに努力をしてきたところでございます。
97: ◯青野登喜子委員 受診率低下のもう一つの要因として、全市統一ということで健診が有料化されたということが受診を後退させた要因になっていると、今お認めになられたわけですけれども、私は気兼ねなく受けられるように配慮されてきた秋保の制度は継続されるべきだというふうに思います。ですから、100%近い受診率を上げてきた秋保の経験に学ぶべきではないかと思うんです。自主的な申し込みにしたために受診が92から60%台に落ち込んでしまうと、その原因に先ほど挙げられた2点があるわけですから、私は秋保の経験に学んで、全市的に受診率を高める努力をすべきではないかと、そのように思うわけですけれども、その点についてお伺いいたします。
98:
◯衛生局長 受診率を今後とも全市的に向上を図るということは、大変大事なことでございまして、私どもも各種の広報の徹底とか、あるいは健診方法のより一層の受検しやすい体制づくりとか、そういった工夫を凝らしまして増加のための施策を講じてまいりたいと思います。
ただ、料金の無料ということでのアップということにつきましては、自己負担ということでございますが、現在68歳以上の方につきましては負担金をいただかないことで、68歳、69歳の分は仙台市の独自の施策になってございます。また、市民税の非課税の方につきましても同様の無料ということになっているわけでございますが、先ほど申しましたように、全市的に40歳から67歳までの一般の方々につきましては、900円の自己負担金をいただいているところでございます。これは一応厚生省の費用徴収基準に従いまして、老健法に基づくヘルス事業としての、いわゆる補助対象事業として実施をいたしておりますので、基準額の負担につきましては、私どもとしては妥当なところであるというふうに考えておりまして、無料化の考えは持っていないところでございますので、御理解をいただきたいと存じます。
99: ◯青野登喜子委員 それでは次に、市民墓地の問題についてお伺いいたします。
市民墓地の貸し付けについては、市民の間から希望が大変多いと聞いておりますけれども、どんな状況にあるのか、お伺いいたします。
100: ◯保健部長 市民墓地の貸し出しにつきましては、焼骨の所有者と、将来にわたるための墓地を確保しておきたいという一般の希望者に分けて申し込みを受け付けておりますが、焼骨所有者につきましては、優先的な貸し出しを行っているところでございます。また、一般申込者につきましては、御指摘のとおり抽せんを行っているところでございます。
平成5年度の状況は、620区画の貸し出しに対しまして、応募総数は1,353名で、内訳で優先貸し出しの焼骨所有者が178人、一般応募者が1,175人で、一般の倍率が2.66倍となっているところでございます。
101: ◯青野登喜子委員 こうした需給の今後の見通しはどうなのか、お伺いいたします。
102:
◯衛生局長 葛岡墓園の貸し出しの需給でございますが、これまで貸し出しをいたしました基数が1万382基でございまして、葛岡墓園の今後の区画割り等の進行に基づきまして計画的に貸し出しをしてまいりますが、最終的には1万4,000基程度の貸し出しになるものと考えておりまして、供給につきましては年間500基程度を予定しているところでございます。
また、これに対して市民墓地に対する需要見込みでございますが、これにつきましては、人口の増加、あるいは高齢化に伴う死亡者の増加もございますし、さらに核家族の進行などもございまして、いろいろな諸要因が絡んでいるわけでございますが、こうしたことにつきまして墓地需要予測をいたしておりますが、今後とも従来の需要を若干上回る傾向のもとに需要が続くものと見ているところでございます。
103: ◯青野登喜子委員 ただいまの見通しによりますと、ほぼ5年後には大体葛岡の墓地の貸し出しも終わるというような状況のようです。そこで新墓園整備という計画、調査が進められていると聞いておりますけれども、どんな調査が行われているのか、お伺いいたします。
104:
◯衛生局長 ただいま先生から5年というお話がございましたが、必ずしも5年ではございませんで、5年を超えて今後8年前後の供給が可能なものと見ているところでございます。
また、その後の葛岡墓園に続く新墓園についての考えでございますが、これまで市民アンケート調査や墓地問題懇談会などを開催してまいりまして、基礎的な調査を進めてきたところでございます。新墓園につきましては、立地条件や規模等について種々検討を行っているところでございます。
105: ◯青野登喜子委員 最近、葛岡墓園で石材業者が墓石の展示会を行っているようですけれども、市が市有地を展示場として貸し付けたということのようですけれども、これまでこうしたことがあったのかどうか、まずお伺いいたします。
106:
◯衛生局長 貸し付けにつきましては、平成3年から、いわゆる石材業協同組合における市民に対する墓石の相談コーナーの設置ということで使用を認めてきた経緯がございます。
107: ◯青野登喜子委員 市のこのような貸し付け等を含めた対応に関して、石材業の同業者の中から、市が便宜を図っているのではないかと、こういった批判が上がっております。かなり前ですけれども、墓園内で墓石のあっせんをめぐって市が業者に便宜を図っていたということが、かつて指摘された経緯がございますが、それ以後は営業活動は一切墓園内では禁止されていたと思います。なぜ今回こんなことになったのか、その点についての経過をただしていかなければならない問題だと思いますので、お伺いしたいと思います。しかも、業者は相談活動だというふうに言われておりますけれども、営業ではないと言いながらも、期間中の売り上げが4,000万円から5,000万円にも上ると、このように言われているだけに、その経過を明らかにしていただきたいと思います。
108:
◯衛生局長 なぜこのようになったかと。私どもは、何かそういう問題というものを提起されたというような状況は承知していないところでございます。先ほども申し上げましたように、いわゆる使用につきましては、仙台石材業協同組合から、市民からの墓石等に関する相談や情報の提供を行うということで、そういう活動をしたいということで使用の許可が出されているところでございます。これにつきましては、私ども市民の間からも墓碑等についての照会もございますし、いろいろと市としてもその都度対応はしてきたところございますが、だだいまのような申し入れがあったということ、また石材業協同組合は、中小企業等協同組合法に基づく市内唯一の石材業協同組合でもございますので、相談コーナーの設置については、市民サービスに資するものという判断をして許可をしたところでございます。御理解をいただきたいと存じます。
109: ◯青野登喜子委員 市民墓地をめぐって、市民の知らないところでこのような業者間の利害が対立すると、このようなことが起きているだけに、そうしたことに市が関与をすべきではないというふうに思います。ですから、市の市有地の貸し付けも含めて、今後慎重な対応が求められているのではないかと思いますけれども、その点についての御回答をお願いいたします。
110:
◯衛生局長 貸し付けの経緯は先ほど申し上げましたが、もちろんその中で営業活動につきましては、これはできないということでこの使用許可の条件に明記をして、それを十分理解をしていただいて御使用いただいているところでございます。私どもといたしましては、そういったことについては直接いろいろと苦情、あるいはクレームといったようなものはお聞きしていないわけでございますが、なお御質問の趣旨を体して、指導の徹底を図ってまいりたいと、このように存じます。
111: ◯青野登喜子委員 それでは次に、環境費に入りたいと思います。
市民を取り巻く
生活環境の汚染がひどく心配される事態があちこちで出ているわけですけれども、仙台市としての公害防止対策はどのような取り組みが行われてきたのか、それらは環境基準に照らしてどうであったのか、経過と結果をお伺いいたします。
112: ◯衛生保全部長 お答えします。
沿道に設置しております自動車排出ガス測定局の状況で見ますと、平成5年度では一酸化炭素、二酸化硫黄は環境基準を満足しております。二酸化窒素については環境基準を満足しておりますが、本市の目標としております0.04ppmを超えており、また一部観測局では、浮遊粒子状物質が環境基準を超えるなどの状況でございます。なお、経年的には横ばい状況と判断いたしております。
113: ◯青野登喜子委員 今、特徴的なところが出ましたけれども、自動車排ガスによる大気への影響、これを経年的に見てどういう推移をたどっているのかという点と、各河川の状況、それから市民の水がめである大倉ダムの水質の汚濁の問題、これらは経年的に見てどのように推移しているのか、お尋ねいたします。
114:
◯環境局長 河川の平成5年度の水質状況でございますが、一般的な汚濁指標でございますBOD、これで見ますと、12カ所の環境基準点では、七北田川の七北田橋が環境基準を超えているほか、すべて環境基準を満たしております。
また、大倉ダムの水質状況につきましては、pHや溶存酸素量が環境基準を満たしておりますが、COD、全燐等が環境基準を超えている状況にございます。
なお、経年的に見ますと、河川につきましては改善傾向にありますが、大倉ダムにつきましては、ほぼ横ばいの状況であると判断しております。
115: ◯青野登喜子委員 大倉ダムと七北田の河川は、環境基準を超えているという点が明らかにされました。次に、地球環境保全対策もこの間取り組まれてきているわけですけれども、どのような取り組みがなされてきたのか、酸性雨、フロンガス、こうした汚染調査の結果も含めてお尋ねいたします。
116:
◯環境局長 地球環境の保全対策につきましては、平成3年2月に設置いたしました、市長を本部長といたします地球環境保全対策推進本部、これにおいて対応してきておりますが、具体的には、平成4年6月の地球環境保全に関する取組方針及び本年2月の仙台市フロン対策に基づき、各局におきましてそれぞれ取り組みを行っているところでございます。
酸性雨につきましては、仙台市役所及び根白石の2カ所で年間調査を実施しております。平成5年度の結果によりますと、年間平均値は、市役所ではpH4.99、根白石ではpH4.92でございまして、酸性雨の目安でありますpH5.6より低い値を示しております。これは前年度とほぼ同様でございまして、全国におきます測定結果とほぼ同様の値となってございます。
それから、フロンの関係でございますが、大気中のフロン濃度の調査につきましては、平成3年度から毎月、衛生研究所、市役所本庁舎、宮城総合支所、市立病院、それから幸町三丁目にあります中原の警察宿舎、この5地点におきまして測定を行っておりますが、本市のフロン濃度につきましては、特定フロンでありますフロン11が0.25ppb、フロン113が0.08ppbとなっておりまして、いずれも環境庁が公表しております大気中の濃度と同様の結果となっております。
117: ◯青野登喜子委員 最近、ことしですけれども、特に去年あたりから現象が出ていたわけですが、仙台市内にもヒートアイランド現象というものが起きました。これについてはさまざま市民の間からも関心が高まって、いろんな独自の調査も行われているようですけれども、市としての現状把握と原因究明も必要と思うわけですけれども、この点についてはどんな取り組みが行われたのか、お伺いいたします。
118:
◯環境局長 ヒートアイランド調査につきましては、
国土庁や東北大学での調査によりますと、都心部と郊外とでは2ないし5度の温度差があると報告されております。また、今般市民グループが行った調査におきましても同様の傾向が認められております。今後、仙台市といたしましても調査、研究を行ってまいりたいと、このように思います。
119: ◯青野登喜子委員 今、それぞれの環境汚染の状況が出されましたけれども、いずれも具体的な対策が今後立てられていかなければならないという事態にあると思います。そこで、まずはこうした現状と実態を内外に公表しながら、総合的な対策を立てていくということが必要ではないかと思います。そういう点で、市民への公表の方法も含めて、内外への公表はどのように考えておられるのか、お伺いいたします。
120:
◯環境局長 環境保全に関します測定結果等につきましてでございますが、毎年「仙台市の環境」という冊子を出してございますが、これにおきまして公表いたしておりますほか、大気汚染監視測定局のデータを市役所1階にございます環境学習コーナーにおきまして、大型テレビ等で市民に公開するなどしているところでございます。さらに本年7月には、平成5年度の公共用水域の測定結果の概要につきまして、環境情報誌でございます「杜の国」、これの第4号に速報版を掲載するなど、可能な限り速やかに市民の皆様に測定結果を公表するよう努めております。
121: ◯青野登喜子委員 市民への公表の方法として、ぜひ測定値がデジタルで表示されるような設備などを公共施設などに、また交通量の多い道路等に設置する、こういうことなども考えられる必要があるのではないかと思いますが、その点について最後にお伺いして、質問を終わりたいと思います。
122:
◯環境局長 これに関しましては、場所の問題とか設置費の問題、あるいは維持管理の問題等もございますので、今後の研究課題にさせていただきたいと思います。
123:
◯委員長 次に、民主クラブから発言予定の方は、質疑席にお着き願います。
〔佐藤嘉郎委員、質疑席に着席〕
124:
◯委員長 順次、発言を願います。
125: ◯佐藤嘉郎委員 狂犬病予防注射について御質問をいたしたいと思います。
毎年4月になりますと狂犬病の予防注射が始まるわけでございますが、予防注射の現状はどのような状況なのか、まずお伺いをいたしたいと思います。
126: ◯保健部長 狂犬病予防注射の現状でございますが、狂犬病予防法第5条に基づきまして、犬の飼い主は、犬に毎年1回の狂犬病予防注射を受けさせなければならないとなっております。その実施期間は、4月1日から6月30日までと定められております。当市におきましては、予防注射を4月に222会場において実施し、どの会場においても予防注射を受けられることとしております。なお、このうち10会場については日曜日にも実施しております。
4月実施としておりますのは、飼い主の登録を毎年1回、4月に行わなければならないことになっておりますので、利便性を考慮し、登録と予防注射を同時に実施するためでございます。
なお、会場において予防注射を受けられなかった場合は、動物管理センター及び市内35の開業獣医師のところにおいても予防注射を受けることができるようにしております。
127: ◯佐藤嘉郎委員 決算説明書で見ますと、狂犬病予防注射が平成5年度では2万6,371頭、4,735万2,000円。犬の登録、捕獲等が2万7,893頭で2,201万4,000円となっておりますが、これ以外に費用としてかかっているものはございませんか。
128:
◯衛生局長 費用といたしましては、注射料、予防注射済票の交付手数料、それから登録手数料と、飼い犬をしている方の1頭についてそれぞれかかる費用がこういったものがございます。
129: ◯佐藤嘉郎委員 局長さんの答弁にありましたように、登録料とか、あるいは予防注射料ですか、これらのお金を払ってくるわけでございますが、1頭当たりどれくらいになっているのか、総体的にはどれぐらいの金額になるのか、お知らせを願いたいと思います。
130: ◯保健部長 狂犬病予防注射の1頭当たりの費用は、注射料が2,420円でございます。それから、予防注射済票の交付手数料については、1頭につき480円でございます。それから、犬の登録手数料につきましては、1頭につき2,100円でございます。予防注射の収入は、合計で1万9,741頭分、4,777万3,220円となっております。予防注射済票交付手数料としましては2万6,729頭分、1,282万9,920円でございます。それから、犬の登録手数料でございますが、2万6,780頭分、5,623万8,000円でございます。
131: ◯佐藤嘉郎委員 トータルをお聞きしたかったのですが、ここに1億1,720万円というのがトータルと見ていいわけですか、今の合計の。歳入の衛生手数料にそれだけの金額があるのですが、合計しますとこうなります。そうしますと結構値段がいいわけなんですが、これを差し引きしますとある程度余剰金が出るわけですが、これらの余剰金はどのような方向に使われているのか、また基金とか積み立てているのか、どんなふうになっているのか、ひとつお伺いしたいと思います。
132: ◯保健部長 収入のうち予防注射料につきましては、予防接種を仙台市が仙台市獣医師会に委託しておりますので、ほぼ全額の4,735万円が委託料として医師会に支払う支払いの財源に充てております。また、残りの登録手数料及び予防注射済票交付手数料の収入につきましては、狂犬病予防業務の財源に充当しているところでございます。
133: ◯佐藤嘉郎委員 それでは次に移りますが、狂犬病の発生についてでございますが、日本では32年以来発生していないと聞いておりますが、本当なのかどうかということ。それから、外国での発生といいますか、発病はどうなっているのかということをまずお尋ねしておきたいと思います。
134: ◯保健部長 先生おっしゃられますとおり、昭和32年以来日本においては発生しておりません。ただ、諸外国においては、ほとんどの国において今なお現在発生している状況でございます。
135: ◯佐藤嘉郎委員 実は、なぜお尋ねしたかといいますと、毎春犬を連れて予防注射を受けに行くわけでございますが、犬もおとなしい犬からきかない犬、大小ありましてなかなか苦労しているようでございます。犬自身も注射をされると体力が弱るとか寿命が縮むとかいうお話も聞いておりますので、できるならば2回ぐらいにならないかなと、こんな考えを持ったものですから、今御質問をさせていただいたわけでございます。やはり今のお話を聞くと多少無理もあるようでございますが、外国では2年間ぐらい免疫があるとか、2年間に1度とかいうお話も聞いているわけなんですが、日本ではまだそのようなワクチンは開発されていないのかどうか、外国のように2回にならないのかどうか、ひとつお伺いしたいと思います。
136: ◯保健部長 昭和60年10月に狂犬病予防法が改正されまして、従来の予防注射が6カ月に1回というところから、年1回となって現在に至っておりますけれども、これは狂犬病予防ワクチンの効果の改善によるものとされております。まだ現在我が国で認可されております狂犬病予防ワクチンによる免疫の持続期間が1年であることから、毎年実施が義務づけられており、期間を延長することは今のところ困難でございます。
137: ◯佐藤嘉郎委員 我が国においても、一日も早くそういう長期間続く免疫のワクチンが開発されることを期待するわけですが、次に私たちは、狂犬病の恐ろしさということについていろいろ学校なりから、あるいは社会なりから教育を受けてきたわけでございますが、32年以来狂犬病というものが発生していないというお話を承りますと、やはり今、犬を飼っておられる方々がどれだけ狂犬病の恐ろしさを知っておられるかどうか、多少不安に思うわけでございますが、狂犬病にかかった犬に人がかまれた場合、どのような症状が出るのか、そしてどのような治療方法があるのか、お伺いしたいと思います。
138: ◯保健部長 狂犬病の犬にかまれますと、また発症しますと、倦怠感、光線嫌悪等の症状を経て中枢神経の興奮、けいれんが起こりまして、激しい口の渇きを訴えます。末期には悲惨な神経症状を呈し死に至ります。一たん発症しますと現在治療方法がありませんで、致死率は100%でございます。発症を抑えるためには、狂犬病ワクチンの腹腔注射による方法がありますけれども、副作用として下半身麻痺の後遺症が残る場合がございます。以上でございます。
139: ◯佐藤嘉郎委員 一たん発病しますと手の打ちようがないというのが現状だろうと思います、エイズも大変困った病気でございますが、狂犬病もやはりそれ以上の病気だと思います。できればそのような不幸な目に遭わせないためにも、やはりこれからの狂犬病の対策というよりも、予防注射になお一段と啓蒙する必要があろうかと、こんなふうにも思うわけでございます。それで、今仙台市では予防注射を毎年やっておられるわけですが、これらの啓蒙活動といいますか、一般市民に対して、発病するとこれだけ恐ろしい病気だということを知らしめるべきだと思いますが、どのような方法で啓蒙活動をやっておられるのか、お伺いします。
140:
◯衛生局長 御指摘のように、この狂犬病は発症いたしますと大変恐ろしい病気でございまして、これらから市民の安全を守るということで、やはり今後とも市政だより等におきましてPRをするほか、先ほど御説明申し上げました予防注射会場、あるいは登録等の会場において、狂犬病のいわゆる恐ろしさといったようなものも十分理解していただけるPR用のパンフレットを配布いたしまして啓発に努めているところでございますが、今後とも狂犬病予防法の趣旨にのっとりまして、予防注射の重要性につきまして機会あるごとに啓蒙に努めてまいりたいと存じます。
141: ◯佐藤嘉郎委員 市政だより、あるいは当日予防注射に来た方にパンフレットをお渡しするという、そういうPR方法も大変結構でございますが、今大変宣伝がいっぱい、常時目の前にそういうものがあるものですから、注射の後で受け取りましても、一目見ただけてポケットに入れて見ないでしまうという、そんなおそれが十二分にあるわけですから、やはり注射をしに来たとき、あるいはしながらでも、やはりお話の中でそういう恐ろしさというものを耳に入れると、なお一層効果があるだろうと、こんなふうにも思います。
次に、葛岡墓園について御質問いたしたいと思います。葛岡墓園の整備についてでありますが、葛岡墓園には今市で貸し出している市民墓地と寺院墓地があるわけですが、先ほど青野委員もちょっと触れましたが、どれほど現在貸し出しておられて、これからどれほどまだ余裕があるのか、お伺いしたいと思います。
142:
◯衛生局長 葛岡墓園の市民墓地につきましては、平成5年度末におきまして貸し出し数が1万382基でございます。最終的には1万4,000基程度の計画となってございます。
なお、寺院墓地につきましては、計画基数が1万2,000ということになっておりますが、現在その6割程度が実際に墳墓として利用されているものと見込んでいるところでございます。
143: ◯佐藤嘉郎委員 ところで、日本には墓参りをして祖先を慕い敬うという、大変麗しいというか何というか、ほほ笑ましい習慣があるわけでございますが、そんなわけでお彼岸、お盆と春、秋2回やるわけでございますが、どこのお墓でもいっぱいになって、車やら人やらでにぎわうわけでございますが、葛岡墓地もやはりその例に漏れず、大変にぎわって混雑をしていると、こんなふうに聞いております。それで日常の葛岡の中の道路の込みぐあいと、彼岸あるいはお盆等の込みぐあいなど調査しておられましたら、ひとつどれぐらい通るものかお知らせをいただきたいと、こう思います。
144:
◯衛生局長 日頃、日常時の墓参者数につきましては、特別調査はしておりませんが、ほとんど混雑するような状況にはございません。年間で見ますと数日ではございますが、主としてお盆の期間中、それも土曜あるいは日曜と重なった日等には特に墓参者が多く混雑が見られるところでございます。平成2年のお盆期間中に実態調査をしてございますが、その際は最高7,800組の墓参があったわけでございます。
145: ◯佐藤嘉郎委員 7,800組というと、あの道路に自動車が並びますと何台か重ねるだけの量だと思いますが、これは最高の台数でそんなにはならないと思いますが、それにしても込むことには間違いないと思います。実は葬儀屋さんのお話ですが、こんなお話がありまして、実は火葬場に来たんですけれども、込んで2時間ここで待っているんです。向こうの会場ではどんなにいらいらしているかわかりません、困った困ったと。それでどうなったかと聞いたならば、幸いに和尚さんも後ろについているものだから何とか、なんていうお話を承ったわけでございます。実際、あの世に行くのに何時間かおくれて困っていた方もあるだろうと思いますが、そんなこんなであそこの道路事情でございますか、何とかならないものかと。私も時々渋滞に遭ったりしますので、市としてもやはりあのままの状態ではいけない、路上駐車の整理なり、あるいは案内板が見えないと逆行してくる車もあったりして、大変危険だということもございますので、それらの点に対して当局ではどのようなお考えを持っているか、また対策として具体的に考えておられるのかどうか、お伺いしたいと思います。
146:
◯衛生局長 墓園内の混雑という実態がございますが、マイカーの路上駐車と申しますか、園内の幹線道路がそういう駐車のためにスムーズな通行が妨げられるということが、結果的に渋滞を引き起こしているわけでございます。駐車場の整備ということがまずあるわけでございますが、現在は管理事務所前に66台の駐車場を確保してございますが、今年度貸し出しの西側地区に新たに141台の駐車場を確保いたしました。今後、北側地区の造成にあわせましてさらに駐車スペースを確保する予定といたしております。
こうした駐車場の利用につきましては、さらに誘導案内板の整備を進めるなど、あるいは特別の混雑時には整理員を置くといったような配慮をするというような手法を考えておりますが、さらにそういった時期には、あそこはちょうどJR仙山線の停車駅もございますので、そうした公共輸送機関の利用ということの呼びかけもしてまいりたいと、このように存じます。
147: ◯佐藤嘉郎委員 それからもう1点、作並の方に向かう国道があるわけでございますが、48号線ですか、あそこの道路もまた日曜、祭日というと非常に込むということで、あそこに出てきます丁字路で車が詰まってしまうということで、あそこに1分でも30秒でも出る時間帯があれば、もう少し流れがよくなるのではないかと、こんなふうにも考えております。ということはあそこに、通常は込まないわけですから、3日間でも4日間でも、あそこに何らかの信号機のようなものをつけることができるのであればつけていただきたいなと、そうすれば車の流れはよくなるのではなかろうかと、こんなふうにも思いますので、当局としては、その点はどのようにお考えになっているのかお伺いして、私の質問を終わります。
148:
◯衛生局長 御提言の趣旨を踏まえまして、この渋滞解消のために、ただいまの交通信号につきましても、
関係機関にその設置に向けて協議をさせていただきたいと存じます。
149:
◯委員長 以上で、平成5年度仙台市
一般会計歳入歳出決算中歳出第4款衛生費に対する質疑は、総括質疑を除き終了いたしました。
ここで、暫時休憩いたします。
再開は3時20分。
午後3時 3分 休憩
午後3時23分 再開
150:
◯委員長 再開いたします。
次に、平成5年度仙台市
一般会計歳入歳出決算中歳出第6款農林費、第7款商工費、平成5年度仙台市中央卸売市場事業特別会計歳入歳出決算、平成5年度仙台市農業集落排水事業特別会計歳入歳出決算についてであります。
通告がありますので、まず日本共産党仙台市会議員団から発言予定の方は、質疑席にお着き願います。
〔青野登喜子委員、横田有史委員、質疑席に着席〕
151:
◯委員長 順次、発言願います。
152: ◯青野登喜子委員 最初に、商工費からお尋ねいたします。
一つは、大型店法が緩和されて以来、大型店の出店に拍車がかかったり、時間延長の店舗もふえております。そのために地元業者への影響は大変なものになっておりまして、閉店に追い込まれる地元小売業者もあらわれると、こういう事態が生じております。地元業者を守る対策は、市としても今必要になっていると思います。その点で、まず実態がどうなっているのかという点をお尋ねいたしたいと思いますが、大型店の出店の状況、計画中のものも含めてお尋ねしたい。それと時間延長した店舗数がどの程度になっているのかもあわせてお尋ねいたします。
153: ◯商工部長 お答えいたします。
9月1日現在の数字でございますが、大規模小売店舗で現に開店しているもの、第1種で13店、それから第2種で117店になっております。それから現在調整中の案件でございますが、第1種店舗で4店、第2種店舗で21店となっております。